SMAP解散が発表されましたね。
KAT-TUNとNEWSファンの一ジャニオタから見たSMAP解散報道 - 今日もありがとう
こちらでファンの混乱と、それを自分たちで立てなおそうとする活動がよくわかるとおもいます。(リンクが不愉快でしたらいってください)
 
私は法律の一端を担うものとして、過去のSMAPの作り上げてきたコンテンツ(実演家著作権、肖像権)の行く方が、法律的に気になっています。
なにも制約がないなら実演家著作権は芸能人本人が所有するはずですが、楽曲などは芸能事務所が管理しており、また契約で実演家著作権も事務所に売り渡しているものとおもいます。肖像権は今は事務所などのファンに対する強制でしか成立していません(法律上は確実にあるものとはいえないものです)。
今の世の中で、芸能人が事務所をやめるということは、たぶん、今後は歌いたい持ち歌も歌えなくなり自分の若い半生を捨て経験はあるが別人としてやりなおすということにほかならない、そういう法律になっていないか。
一方で、著作権交渉を含めたTPP交渉は、アメリカ大統領選により行く末が不明瞭になってきています。
もう一度、賢い人、よく知っている人が国会で知恵を出し合ってほしいとおもっています。
 
今の時代には全く参考にならない判例ですが
変な法律/変な裁判
昔はこのような時代もあったそうですが、時代の趨勢はずいぶん変わってきました。著作権法という法律は最近毎年継ぎ足し継ぎ足しで使っていますね。
 
最近ちょっとしたきっかけで伊丹万作氏や伊丹十三氏や岡田有希子氏の生涯を調べる機会があったのですが、人を感動させる努力をしてきた人が必ず最後まで幸せな人生を送れるわけでないというのは作品のファンにとっても辛いものだとおもいます。岡田有希子さんのときは悲しくて自分も後追いしようかとおもった、そういう話を昔の有能な同僚の口から聞いたこともありました。
そういう状態は昭和で終わりにしてほしいとおもいます。平成のコンテンツ産業はもっと健全であれるはずでは。
もう一人、人前に出る仕事を辞する意志をもたれた方をも念頭においてもいます。表現者、人の苦しみをひきうけて安らぎを返せる人、そういった人は稀有なものですし、ファンの願いはその稀有な一点に集結することでいろんな奇跡を実現してしまいます。
しかし「アイドル=偶像」の立場を(いきすぎがちなファンや「事務所」から)分離して、不自由な肉体と人権を持つ個人の自由をとりもどせる法律とか判例もあればよいのにとおもっています。