ペットボトルを分解できる酵素が実験施設で偶然に生み出されたことが判明 - GIGAZINE

分解ととらえられる現象としてはまず融点が下がった(250→70℃)だそうで、どこが切れているかの検証については公表されていません。
PETすなわちポリエチレンテレフタレートは通常エチレン部分が(芳香環がないため)分解しやすいとされています。テレフタル酸は(たとえばアイフォンやガラストップコンロ、眼鏡などにつかわれているPC、ポリカーボネート樹脂の主要成分である)BPA(ビスフェノールA)にくらべると分解されやすく毒性も少ないとされている(うろおぼえ)ですがそれでも芳香環は基本的には毒性があるものです(薬にもなったりしますが)。
http://www.sciencelab.com/msds.php?msdsId=9925176
この酵素をPET分解はよいことだといって野放しにすると環境に大量の毒が出かねないので、回収後、密閉空間等で分解するなど、現行法の化学物質取り扱い手順に従い、慎重に扱ってほしいと思います。