標準業務報酬アンケート

今年も届きました。
ところで、倫理研修で習いますが、忌避のため弁理士は同業種2社以上から同時に受注を行うことが難しいです。
一旦、代理人を辞任してからも、訴訟などでかなりの制約がつきまとうので、1業種から1社以上の受注を行うことは、ほとんど一生不可能なのが実情です(技術分野が違えば大丈夫・・・、ともいいきれません。今の、合併吸収のある世の中では。)
業務移転などによりある社から受注する見通しがなくなったときに、その社に関して知ってしまったことを忘れることもなかなかできないし、忘れるという誓約書を出してもたぶん通用しない、忌避規定によりしばらく他社からも受注できなくなる事態があり得るでしょう。
そうなると、一度経験をつみあげた該当分野のスキルはその社からの発注が再開されないかぎり弁理士の中に死蔵されるということになります。
発注側の企業は弁理士のホームページなどをみてえらぶことができますが、では受任する側の弁理士も、同業複数社から予算額とか、今後の発展性を提示されて選べることが、弁理士にとっての契約の対等性、対象性を確保することではないか?という話をうかがって、なるほど!!と思いました(実際はやはり無理だとはおもいますが)。
現行の弁理士業界は、たとえていえば、偶然の出会いやご縁を至上とする恋愛主義みたいで、合理的マッチングができない点には不合理があるといえそうです。
もうひとつ、企業内以外の弁理士や、独立を視野にいれている企業内弁理士は、1つの技術分野だけにはこだわらず、複数業種の専門をもつことも重要だといえそうです。
そんなお話をきかせてくださったK先生ありがとうございました。
忌避についてhttp://d.hatena.ne.jp/terasakamakiko/20071009/1191977343にもあります。