特許の申請にかかる手数料の払方についてです。
出願、審査請求などにかかる手数料は特許庁に納めるお金ですが、一般的には特許印紙で支払います。特許庁の1階の窓口や、全国の大きな郵便局で購入し、書類の貼り付け欄に貼り付けて提出すれば、支払ったことが証明されるわけです。
そのほかに、特許庁では、紙出願以外にオンライン出願をうけつけている関係で、予納という手続があります。これは、特許庁に預金のようにあらかじめお金を預けておいて、使用する手数料を差し引いてもらいます(オンライン手続では印紙が貼り付けできませんから、このような便利な制度ができたのです)。この届けを私が今回提出しました(予納台帳番号請求に識別番号が必要ですが、両者は同時に請求できます)。予納台帳番号をもらえば、口座を開設したのと同じように支払い者が特定されます。予納の代行業者が多くいて、預金手続を代行してくれるので、わざわざ特許庁に足を運ぶ必要がありません。遠隔地からも容易に手続ができるオンライン出願制度を、料金面から補完するものといえます。
この直前のエントリで書いたように、今後は、特許庁への手数料のオンライン振込をうけつけるようになるそうです。ますます便利になるようです。

ここからは私見です。確定申告の時期ですが、税務署や銀行も特許庁を見習ってユーザーフレンドリーすなわち便利な制度をたくさんつくってくれればいいのに、と思いました。e-taxでの確定申告など、ぽつりぽつりと電子化されていますが、なかなか全てがオンラインで便利だとはいえません。内容は人の手でやっているようで、提出書類のフォームひとつとってもpdf打ちだしに手書き記入で提出させ、控えが欲しければ2通手書き(筆跡は異なっても良い)。これではOCRなどもつかえず、突き合わせは目視のみなんでしょうね。他に簿記で教えられる領収書などもそうですが、人件費コストを無視しつつ、人は誤りを犯すというリスクを許容してしまう大変レガシーなシステムだと思います。コンビニなどの最新の業種でこのような人手頼りのシステムを採用していたらとっくにみんな破産していることでしょう。